2019年11月26日
冬のある日
「困難に打ち勝つ」
昨年の初冬、当時ハイジの村配属だった私が
園内で見つけた山茶花の花言葉。
間近に見るのは初めてのことで
その時の事をブログに書き留めていました。
気温もぐんと下がり、周りの花たちが一生を
終えていく中、まるで「冬の主役は私たちだ」と言わんばかりの
鮮やかな色が私の視界に飛び込んできました。
励まされるような花言葉と
堂々と咲かせていた美しい花に
心奪われたことは今でもよく覚えています。
そんなある日の出来事を思い出した訳は
店内にディスプレイされている椿が目に留まったからでしょうか。
椿と山茶花といえば、同じツバキ科の植物で
見分けるのが難しい事でよく知られています。
調べてみるとその違いは意外にも沢山ありました。
中でも最も有名であり特徴的な違いは花の散り方。
椿は花首から頭ごと地面に落ちます。
一方、山茶花は多くの花と同じように花びらが一枚一枚
パラパラと散っていきます。
“縁起が悪い”
昔、椿の散り方にはこんな印象がありました。
しかし物は考えよう。
想像してみて下さい。
辺りが白く、どこか寂しい冬景色に
散り落ちた赤やピンクの椿が道を彩っていたら。
儚く悲しげがあると言われ続けた姿に
思わず「綺麗だ」と、声が出てしまいそう。
散り際まで美しく、そんな強い心を持っているような気がして。
なんだか元気をもらったような、
胸の内側が温かくなったような。
なんて、今日という日もまた、
冬のある日の出来事に過ぎないのかもしれませんが。
ラザウォーク店 あやめ